麻薬を嗅ぎ分ける「麻薬探知犬」

空港を歩いている旅行客の前に犬がトコトコ現れて、その場でお座りする。
一見すると「?」ですが、旅行客とかわいい犬の組み合わせは和やかな光景に映るかもしれません。
「そういえば前に旅行したとき空港に犬がいたなあ」という方は、ある意味ラッキーです。
実際には冒頭のような光景は滅多にありませんが、空港には麻薬を察知する麻薬犬がいるからです。
空港、港、国際郵便局、あらゆる場所で麻薬探知犬は活躍しています。

麻薬探知犬とは?

日本で麻薬探知犬が誕生したきっかけは、麻薬の密輸入の増大でした。税関は対抗策として昭和54年にアメリカから麻薬探知犬を2頭迎え入れています。現在では100頭以上の麻薬探知犬が、日々麻薬を見つけるお仕事をしているようです。
麻薬探知犬といってもどれも同じではありません。アグレッシブドッグと、パッシブドッグの2種類がいます。前者は麻薬の入った荷物を引っかいて教えるタイプ、後者は麻薬の入った荷物の前で座って教えるタイプです。冒頭で例に出した麻薬探知犬は、パッシブドッグと言えますね。

麻薬探知犬のお仕事

麻薬の危険性は学校やテレビで見聞きすることが多いと思います。麻薬探知犬のお仕事は、そんな危険な麻薬を国内へ密輸されないようにすることです。
国内で麻薬が流通すればするほど、普通に暮らす人々が麻薬を入手してしまう危険がアップしてしまいます。アヘンが大量に輸入されることで、中国にアヘンが大流行してしまったのは歴史に刻まれている事実です。
そんなことが起こらないために麻薬探知犬は自身の優れた嗅覚を使って、麻薬を特定しています。他にも「銃器探知犬」、「爆抜物探知犬」なども存在しており、人々の安全を守ってくれているのです。

麻薬探知犬の活躍

国内で初めての麻薬探知犬となる「シェリー」の活躍について紹介します。「奇跡の名犬」とも称されたことからご存知の方も多いかもしれません。
保健所に送られるところだったシェリーを税関職員が引き取ったところから、物語は始まります。臆病な性格だったシェリーは、昭和56年4月に日本で初めての麻薬探知犬となる偉業を成し遂げました。さらに翌月には2件の麻薬密輸の発見に成功したのです。殺処分されそうだったシェリーは、優秀な麻薬探知犬として命を輝かせたといえます。

麻薬探知犬は、厳しい訓練を受けて、日々麻薬を摘発しています。麻薬の魔の手から、私たちの生活を守っていると言い換えてもいいかもしれません。