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人の命を助ける「救助犬」

大量の瓦礫の山からそこに埋まっている誰かを助けないといけないときを想像してみてください。あるいは広大な山の中から一人を見つけないといけないときでもいいでしょう。このような非常事態において私たちは無力です。
しらみつぶしに探すといっても時間がかかりすぎてしまいます。人命救助は一刻を争う事態なのがほとんどです。
そんなとき頼りになるのが救助犬です。持ち前の嗅覚を活かして、行方不明者の手がかりを探してくれます。

救助犬とは?

その名の通り、人を救助するのが救助犬です。有名なのは災害救助犬だと思います。災害時に瓦礫などで生き埋めになった人や、行方不明者を探し出すことで活躍しています。
地震の多い日本では、災害救助犬の活躍がよくニュースで取り上げられたりしていますね。
災害救助犬と比べると知名度は若干低いですが、水難救助犬と山岳救助犬もいます。
水難救助犬は、海や川で溺れている人を助けることが仕事です。一方、山岳救助犬は山の事故現場で活躍します。

救助犬のお仕事

冒頭でも書いた通り、行方不明者の捜索はかなり困難です。災害救助犬は、行方不明者の臭いを察知して、「ここにいるぞ」と教えてくれます。災害時に助けが必要な人を救出するのが災害救助犬のお仕事です。
水難救助犬は、溺れている人の洋服を咥えて泳いだり、浮き輪やロープを渡したりすることで命を救出するのがお仕事ですね。
山で誰かが遭難したり雪崩が起こったりしたら山岳救助犬の出番です。山の中を走りまわり、人命を救出します

救助犬の活躍

災害救助犬訓練センターのPWJでは、2010年11月に動物愛護センターから4頭の犬を譲り受けています。4頭は災害救助犬になるためトレーニングを重ねました。そのうちの1頭である夢之丞は、殺処分されそうなところを引き取られた犬だったようです。夢之丞は、新しい仲間のハルクと共に立派な災害救助犬として活動しています。
2014年8月に発生した広島土砂災害、2016年4月に発生した熊本地震などPWJの災害救助犬は多くの現場で活躍しているようです。

PWJの災害救助犬についてもっと知りたい方はこちらのSNSをチェックしてみてください◇◇◇ピースワンコ・ジャパン(@PeaceWindsDogs)さん | Twitter

今回は救助犬について紹介しました。緊急事態のとき私たちを助けてくれるのが救助犬です。日本は島国ということもあり、災害が非常に多い国です。万が一のときの心強い味方が救助犬といえるでしょう。
救助犬は世界各国で活躍しています。救われた命は数え切れません。これからも彼らの活躍に期待が持てますね。

視覚障害者を守る「盲導犬」

街を歩いていて盲導犬を見かけたことはありませんか?
目の見えない人を補助してくれるのが盲導犬の仕事です。
この記事では改めて盲導犬とはどういう存在なのかを明確にして、盲導犬の仕事や活躍ぶりについて書いていこうと思います。

盲導犬とは?

 

盲導犬は目の見えにくい人や見えない人にとって大切なパートナーです。街には障害物や段差がたくさんあります。盲導犬は、目の良くない人が行きたい場所へ好きなように出かけられるようにサポートしてくれるのです。
盲導犬の身体に白いベルトのようなものがついているのを見たことないですか? その白いベルトのことをハーネスと言って、盲導犬の動きを目の良くない人に伝える役割があります。

盲導犬のお仕事

ここで一つ問題を出しましょう。
盲導犬に「スーパーに行きたい」と伝えたら、連れていってくれるでしょうか?
正解は「×」です。盲導犬はタクシーではありません。目的地を伝えるだけでは、盲導犬もただ困ってしまうだけなのです。
「え、それじゃあどうやって目的地まで行くの?」と思う人もいるかもしれません。
実は盲導犬と目の良くない人は、協同して目的地を目指しているのです。

盲導犬の仕事をまとめると次の五つになります。
「指示した方向に行く」、「すれ違う人や自転車などの障害物をよける」、「道の端を歩く」、「段差の手前でとまる」、「十字路など、道の角でとまる」。

盲導犬の仕事がこんなに単純だなんて意外に思われるかもしれません。しかし、この五つだけでもユーザー(目の良くない人)は安心して街中を歩けるのですね。

盲導犬の活躍

主人を命がけで守った盲導犬「サーブ」についてご存知でしょうか?
盲導犬「サーブ」は、岐阜県でマッサージ職をしている亀山さんの大切なパートナーでした。事件が起こったのは、1982年の冬のことです。国道を歩いていた亀山さんに向かって、突然、雪でスリップした車が突っ込んできたのです。
迫りくる死。しかし亀山さんにはなすすべがありません。その瞬間、亀山さんの身体は反対方向に引っ張られました。盲導犬サーブでした。サーブは車に体当たりすることで命をかけて大切なパートナーを救ったのです。
しかし、この行動が原因で、サーブは左前足に重傷を負ってしまい、切断することになりました。サーブの活躍は新聞でも話題になり、亡くなったあとも銅像として道行く人々を見守っています。

よく、人間と犬の絆がテレビや本で描かれています。
なかには盲導犬と人間の関係に対して、道具と同じような関係性だと思っている人もいるかもしれません。
しかし、盲導犬は目の良くない人にとって、目的地まで連れていってくれる都合の良い道具ではなく、かけがえのない大切なパートナーなのです。

犯罪現場で働く「警察犬」

険しい顔つきをしながら事件の捜査をしている警察官。そして、警察官のすぐそばで犯人の手がかりを探っている警察犬。こんな映像を見たことありませんか?
私たちが日常で生活をしていく中で警察犬と触れ合う機会はほとんどないかもしれません。しかし、警察犬は私たちの平和な日常を守るため日々、捜査に励んでいます。
今回は、警察が事件を捜査する上で大切なパートナーである警察犬について調査しました。

警察犬とは?

警察犬とは、その名の通り警察の捜査のサポートをする犬のことです。犬は人間より優れた嗅覚を持っているため、地面に残されたわずかな臭いを辿って逃げた犯人を捕まえることができるのです。
警察犬の歴史は、19世紀のドイツにまでさかのぼります。日本では1912年にコリーとレトリバーを警察犬として迎え入れたのがはじまりです。

警察犬のお仕事

警察犬のお仕事はだいたい3つです。それぞれの仕事ごとに担当を持っている警察犬がいます。
まずは「追跡及犬」です。跡追及犬は現場に残された遺留品の臭いから、対象を見つけ出すのが仕事です。一般的な警察犬のイメージはこの跡追及犬になるのではないでしょうか?
次に「気選別犬」です。現場に残された遺留品の臭いと容疑者が一致するかどうか調べます。容疑者を特定する重大な仕事です。
最後に「戒警犬」です。護衛をしたりパトロールしたりするのが仕事です。必要であれば不審者に攻撃することもあります。

警察犬の活躍

警察犬というとしっかりしていて強そうなイメージがありますが、きな子というメスの警察犬がいます。
臭気選別において38頭中1位という好成績を残し、嘱託警察犬として正式採用された警察犬です。
しかし、彼女は最初からトップレベルまで登りつめたのではありません。最初にきな子を一躍有名にしたのは、訓練会での大きなドジでした。障害物を飛び越えようとしたきな子は、顔面から落下するというズッコケぶりを披露したのです。
しかし、きな子は諦めませんでした。何年も訓練を重ね、協議会にチャレンジして、ようやく38頭中1位という記録を残したのです。
きな子とトレーナーの訓練の日々を描いた物語は、映画化もされています。

警察犬の歴史は100年程度です。人間の長い歴史からすれば短いかもしれません。しかし、警察犬の存在はすっかり定着したといってもいいのではないでしょうか?
容疑者を追跡するだけでなく、特定することも追い払うこともできる警察犬。
これからも世界規模で活躍が期待されますね。

麻薬を嗅ぎ分ける「麻薬探知犬」

麻薬を嗅ぎ分ける「麻薬探知犬」

空港を歩いている旅行客の前に犬がトコトコ現れて、その場でお座りする。
一見すると「?」ですが、旅行客とかわいい犬の組み合わせは和やかな光景に映るかもしれません。
「そういえば前に旅行したとき空港に犬がいたなあ」という方は、ある意味ラッキーです。
実際には冒頭のような光景は滅多にありませんが、空港には麻薬を察知する麻薬犬がいるからです。
空港、港、国際郵便局、あらゆる場所で麻薬探知犬は活躍しています。

麻薬探知犬とは?

日本で麻薬探知犬が誕生したきっかけは、麻薬の密輸入の増大でした。税関は対抗策として昭和54年にアメリカから麻薬探知犬を2頭迎え入れています。現在では100頭以上の麻薬探知犬が、日々麻薬を見つけるお仕事をしているようです。
麻薬探知犬といってもどれも同じではありません。アグレッシブドッグと、パッシブドッグの2種類がいます。前者は麻薬の入った荷物を引っかいて教えるタイプ、後者は麻薬の入った荷物の前で座って教えるタイプです。冒頭で例に出した麻薬探知犬は、パッシブドッグと言えますね。

麻薬探知犬のお仕事

麻薬の危険性は学校やテレビで見聞きすることが多いと思います。麻薬探知犬のお仕事は、そんな危険な麻薬を国内へ密輸されないようにすることです。
国内で麻薬が流通すればするほど、普通に暮らす人々が麻薬を入手してしまう危険がアップしてしまいます。アヘンが大量に輸入されることで、中国にアヘンが大流行してしまったのは歴史に刻まれている事実です。
そんなことが起こらないために麻薬探知犬は自身の優れた嗅覚を使って、麻薬を特定しています。他にも「銃器探知犬」、「爆抜物探知犬」なども存在しており、人々の安全を守ってくれているのです。

麻薬探知犬の活躍

国内で初めての麻薬探知犬となる「シェリー」の活躍について紹介します。「奇跡の名犬」とも称されたことからご存知の方も多いかもしれません。
保健所に送られるところだったシェリーを税関職員が引き取ったところから、物語は始まります。臆病な性格だったシェリーは、昭和56年4月に日本で初めての麻薬探知犬となる偉業を成し遂げました。さらに翌月には2件の麻薬密輸の発見に成功したのです。殺処分されそうだったシェリーは、優秀な麻薬探知犬として命を輝かせたといえます。

麻薬探知犬は、厳しい訓練を受けて、日々麻薬を摘発しています。麻薬の魔の手から、私たちの生活を守っていると言い換えてもいいかもしれません。

いろいろな分野で働く犬たち

人間に様々な職業があるように、犬もたくさんの分野で働いています。持ち前の頭の良さと嗅覚、ときには愛くるしさも活かして、私たち人間をサポートしてくれているのです。
「警察犬」や「盲導犬」は広く知られていますが、その他にもまだまだ知られていない多くの働く犬が存在しています。
今回はそんな優秀な犬たちのお仕事について紹介していきましょう。

セラピードッグについて

ときに人間は、抱えきれないほど大きな悲しいことや苦しみを経験します。そんなときセラピーやカウンセリングを受けることがあるでしょう。
しかし、人間の心を癒せるのは人間だけではありません。ペットとして犬と生活したことがある人はご存知の通り、犬は私たちに温かい気持ちを運んでくれるのです。
セラピードッグは、病院や施設などで、病気を持っている人や年老いている人の心に寄り添っています。
セラピードッグによって笑顔を失った患者さんが笑顔を取り戻すこともあるそうです。また、認知症の進行を抑えたり、血圧を下げたりもしてくれるようです。

シロアリ探知犬について

日本ではまだまだ広まっていませんが、シロアリ探知犬というシロアリを発見してくれる犬がいます。アメリカではすでに大活躍しているようです。
家を壊してしまうシロアリは、壁の中や床下で繁殖します。普通に生活しているだけでは気づきにくいため非常に厄介です。気づいたときには手遅れになっている可能性まであります。
そんな厄介なシロアリを、シロアリ探知犬は90%以上の精度で見つけてくれるのです。
これから日本でも認知されていくことが期待されます。

プリズンドッグについて

プリズンドッグは、アメリカの刑務所で働く犬のことです。刑務所で働く犬とはいっても、囚人たちを監視するのが仕事ではありません。
囚人たちに犬の世話をさせることで、色々なことを学ばせることが仕事です。プリズンドッグ通じて「命の大切さ」や「愛」を知ることができます。
また、個人ではなく集団で犬をお世話するため「絆」を学習でき、再犯率の低下といった効果も見られました。
日本でも2014年に少年院で同じようなプログラムがスタートしています。

今回紹介した犬の他にも、ワイナリーで働く「ワインドッグ」や、古代の遺品の発見をお手伝いする「考古学犬」、耳が不自由な人を助ける「聴導犬」など様々な分野で犬は活躍しています。
人間と犬といった単純な友好関係から大切なパートナーとして、これからも犬は欠かすことができない存在になっていくでしょう。